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えほんやるすばんばんするかいしゃ

東京・高円寺の古絵本屋「えほんやるすばんばんするかいしゃ」の絵本紹介ブログです。

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想像とえほん  

たくさんの方に来て頂いている「ザ・ベストえほん」も、残すところあと1週間程になりました!

当店も、新着の絵本を随時追加しております。
一度来て下さった方も、またいらしたときにきっと新しい発見があると思います。


さて、今日は、この一冊から。
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「Bitte einen Regenbogen」作:Hiltrud Lind 絵:Erika Klein 1975年

虹を思い浮かべながら、虹を描いている男の子。
想像の中ではぼんやりとした虹が、筆を伝わってこの世に姿をあらわしました。
とっても可愛らしい表紙で、気に入っています。

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虹のシャワー!たのしそう!
いつもはあたりまえに見ているものも、ふっと浮かんだ想像の力でたのしいものに変身するのですね。
この絵本にでてくる子どもたちは、なんだかいろいろ想像している様子。
内容が読めないのですが、絵からはそんな雰囲気が伝わってきます。

色鉛筆で書かれた、見ているだけで幸せにあるようなイラスト。
ページをめくるたびに、なんだか元気がでる一冊です!


お次は、ちょっと変わった主人公の絵本を。
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「Why Won't My Teeter-Tooter?」1962年 作:Victoria Freeman 絵:Suzie Adams

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少し小さめのサイズの本です。
指紋くん(と勝手に呼ぶ。声にだすと何だかかわいい)の恋が、どうやらひとつ終わったようで
そのせつない心模様が書かれた詩の絵本です。

その心境とは裏腹に発色はとても晴れやか、鮮やかな発色で、とてもいい味の印刷なのです。

なんだかすんなり自然に指紋くんを受け入れていましたが、
なんとも言えない表情が、だんだん愛おしく見えてくるので不思議です!

ちなみに、Teeter-Totter って、シーソーのことなんですね。
全然知りませんでした。シーソーは、いったいどこから来た言葉なのか妙に気になってしまいました。



最後は、この一冊を。
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「il silenzio e duro」 1965年 リッカルド・マンツィ(Riccardo Manzi)

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言葉はなく、白黒の線で、絵だけで表現された本。
男と女の関係、人間の欲、労働、などなどについての皮肉とユーモアたっぷりのイラスト。
言葉がなくとも絵だけで伝わる、見て読める絵。
ばかみたいな言葉ですが、頭いいなーって思うのです。
言葉なしで、見る人にその絵の背景やこれからも感じさせる、そして考えさせるなぁ。

シンプルな表紙も、潔くて格好良い。

トミ・ウンゲラーや、ソール・スタインバーグ、アンドレ・フランソワ、
ジェラルド・ホフヌングなどが好きな方にもおすすめな一冊です!


まだまだ好きな本がありすぎて、紹介しきれません。
twitterはちょこちょこ更新していますー。
https://twitter.com/ehonya_rusuban
もしよかったら、こちらも見てみて下さいね。


(荒木純子)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
古本をこよなく愛する名店の店主が選ぶベスト絵本とは?
 
選りすぐりの珠玉の絵本が一同に。
装丁、造本、印刷の優れた美しい絵本を展示、販売します。
(一部、抽選販売あり)
 
ぜひこの機会に絵本の持つ奥深さ、多彩な魅力にふれてみてください。
 
《参加店》
Fabulous OLD BOOK
トムズボックス
流浪堂
BOOKS NUMARI
えほんやるすばんばんするかいしゃ
 
------------------------------------------
「ザ・ベストえほん」
期間:2015年 8月21日(金)- 9月6日(日)
時間:14時~20時
定休:水曜日
場所:えほんやるすばんばんするかいしゃ 1階ギャラリー
   東京都杉並区高円寺南3-44-18
   03-5378-2204
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category: ザ・ベストえほん

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日本の作家のベストえほん  

今回は、洋書が比較的多めですが、日本の作家の素晴らしい絵本もあるのです。

トムズボックスの土井さんが長新太さんや井上洋介さんなど、
土井さんならではのセレクトの作家さんの本を届けて下さいました。
土井さんが選んだ「ベストえほん」6冊も、よかったなぁ。

さて、まずは、こちらの一冊から。
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「かんちゃんおめでとう」昭和34年 (ウノアキラ/宇野亜喜良) 

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一見、宇野亜喜良さんとはわかりませんが、よく見ると、カタカナで「ウノアキラ」との表記が・・。
昭和34年といったら1959年。 宇野さん、絵本の仕事はまだそんなにしていない頃のはず。
現在とはまったく違う画風で、驚く方も多いのでは。
可愛らしい中に、宇野さんならではのセンスの良さを感じる作品に仕上がっています。

この頃の宇野さんの作品を見ていると、憶測なのですが、
きっとアメリカで大活躍していた絵本作家の夫婦、プロベンセン夫妻が好きだったのかなぁと感じます。
(そして彼らは、絵本だけでなくイラストレーターにも大きな影響を与えているのでは、と思います。)
プロベンセン夫妻は、様々な画法、画風を持ち合わせていて、
作品によって全く異なる雰囲気の世界を生み出せる、ほんとうに素晴らしい画家さんなのです。

(きっと)宇野さんもお好きだったのかなぁ、と想像すると、(勝手に)嬉しい。
自分の好きな作家さんが、もしかして同じものを見ているのかな、と思うと嬉しいです。
そして宇野さんは、まさに宇野さんしか描けない世界をこれから生み出していきましたね。
吸収して、消化して、うむ。
古いものから新しいものをうみだしたり、どこか繋がっているのかな、と。
愛があったり、尊敬があるのはきっと見ている側に伝わるのだと思います。
もちろん、何も見ずに、自分からでてきたものをだせるのも素晴らしい。
こういうことは、ぐるぐるぐるぐると考えてしまいます。


さて、お次は、”絵本”ではないですが、長新太さんの本を二冊。

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「長新太アンコール」 1977年 今江祥智・編 

今江さんが、長さんの作品集のようなものを私家版でつくっていたものがあったそうで
友人に貸して、と言われたら絶対そのまま返してくれないことになるから貸さない・・
でもケチと思われるし・・・、そうだ、出版をするのだ、とこの本をつくりはじめたのだそう。
なんだか微笑ましいお話。
カラーページとエッセイ、そして漫画「怪人タマネギ男」(最高!!)も載っていて読み応えありすぎます!

伊丹十三さん、粟津潔さん、神沢利子さん、飯沢匡さん、植草甚一さん、和田誠さんなどなどの
豪華な約25名が、長さんに寄せた文章を寄稿しています。
あ、宇野亜喜良さんも良いエピソードを寄稿してましたよ!
可笑しい話や、長さんのお人柄が滲み出ているエピソードや、様々な方からの尊敬の言葉。
愛されてるなぁ、としみじみ感じる本です。

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長新太さんの二冊めは、こちら。
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「海のビー玉」長新太1965年 

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エッセイ?小話? 自作自演のインタビューなど。
短編がたくさん 巻末にはイラストも多数掲載されています。
シンプルなこういう装丁ってなんか好きです。


最後は、この方!
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「Illustration NOW/井上洋介の世界 グロテスク無言劇」1974年

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おどろおどろしい世界が繰り広げられている、井上洋介さんのこの作品集。
ちょっと軽い気持ちで見ていると、トラウマになってしまいそうな大迫力の世界、妄想、絵筆。
一応年齢は大人のわたしも、おそるおそるページをめくるのがやっとです。
(なるべくやわらかなページを紹介してしまいました)
「くまの子ウーフ」の井上洋介さん、この作品集の井上洋介さん。
隣同士にこれらの本を並べたら、子どもはどんな反応をするかな?なんて妄想してしまいます。
(ウーフの絵は、井上さんの中でも、だいぶ可愛らしいタッチですし。)


というわけで、「ザ・ベストえほん」まだまだ良い本たくさんございます!
引き続き、お待ちしております!

またブログやtwitterなどで、絵本紹介していきますー。

(荒木純子)
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選りすぐりの珠玉の絵本が一同に。
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「ザ・ベストえほん」
期間:2015年 8月21日(金)- 9月6日(日)
時間:14時~20時
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場所:えほんやるすばんばんするかいしゃ 1階ギャラリー
   東京都杉並区高円寺南3-44-18
   03-5378-2204
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