えほんやるすばんばんするかいしゃ

東京・高円寺の古絵本屋「えほんやるすばんばんするかいしゃ」の絵本紹介ブログです。

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日本の作家のベストえほん  

今回は、洋書が比較的多めですが、日本の作家の素晴らしい絵本もあるのです。

トムズボックスの土井さんが長新太さんや井上洋介さんなど、
土井さんならではのセレクトの作家さんの本を届けて下さいました。
土井さんが選んだ「ベストえほん」6冊も、よかったなぁ。

さて、まずは、こちらの一冊から。
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「かんちゃんおめでとう」昭和34年 (ウノアキラ/宇野亜喜良) 

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一見、宇野亜喜良さんとはわかりませんが、よく見ると、カタカナで「ウノアキラ」との表記が・・。
昭和34年といったら1959年。 宇野さん、絵本の仕事はまだそんなにしていない頃のはず。
現在とはまったく違う画風で、驚く方も多いのでは。
可愛らしい中に、宇野さんならではのセンスの良さを感じる作品に仕上がっています。

この頃の宇野さんの作品を見ていると、憶測なのですが、
きっとアメリカで大活躍していた絵本作家の夫婦、プロベンセン夫妻が好きだったのかなぁと感じます。
(そして彼らは、絵本だけでなくイラストレーターにも大きな影響を与えているのでは、と思います。)
プロベンセン夫妻は、様々な画法、画風を持ち合わせていて、
作品によって全く異なる雰囲気の世界を生み出せる、ほんとうに素晴らしい画家さんなのです。

(きっと)宇野さんもお好きだったのかなぁ、と想像すると、(勝手に)嬉しい。
自分の好きな作家さんが、もしかして同じものを見ているのかな、と思うと嬉しいです。
そして宇野さんは、まさに宇野さんしか描けない世界をこれから生み出していきましたね。
吸収して、消化して、うむ。
古いものから新しいものをうみだしたり、どこか繋がっているのかな、と。
愛があったり、尊敬があるのはきっと見ている側に伝わるのだと思います。
もちろん、何も見ずに、自分からでてきたものをだせるのも素晴らしい。
こういうことは、ぐるぐるぐるぐると考えてしまいます。


さて、お次は、”絵本”ではないですが、長新太さんの本を二冊。

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「長新太アンコール」 1977年 今江祥智・編 

今江さんが、長さんの作品集のようなものを私家版でつくっていたものがあったそうで
友人に貸して、と言われたら絶対そのまま返してくれないことになるから貸さない・・
でもケチと思われるし・・・、そうだ、出版をするのだ、とこの本をつくりはじめたのだそう。
なんだか微笑ましいお話。
カラーページとエッセイ、そして漫画「怪人タマネギ男」(最高!!)も載っていて読み応えありすぎます!

伊丹十三さん、粟津潔さん、神沢利子さん、飯沢匡さん、植草甚一さん、和田誠さんなどなどの
豪華な約25名が、長さんに寄せた文章を寄稿しています。
あ、宇野亜喜良さんも良いエピソードを寄稿してましたよ!
可笑しい話や、長さんのお人柄が滲み出ているエピソードや、様々な方からの尊敬の言葉。
愛されてるなぁ、としみじみ感じる本です。

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長新太さんの二冊めは、こちら。
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「海のビー玉」長新太1965年 

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エッセイ?小話? 自作自演のインタビューなど。
短編がたくさん 巻末にはイラストも多数掲載されています。
シンプルなこういう装丁ってなんか好きです。


最後は、この方!
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「Illustration NOW/井上洋介の世界 グロテスク無言劇」1974年

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おどろおどろしい世界が繰り広げられている、井上洋介さんのこの作品集。
ちょっと軽い気持ちで見ていると、トラウマになってしまいそうな大迫力の世界、妄想、絵筆。
一応年齢は大人のわたしも、おそるおそるページをめくるのがやっとです。
(なるべくやわらかなページを紹介してしまいました)
「くまの子ウーフ」の井上洋介さん、この作品集の井上洋介さん。
隣同士にこれらの本を並べたら、子どもはどんな反応をするかな?なんて妄想してしまいます。
(ウーフの絵は、井上さんの中でも、だいぶ可愛らしいタッチですし。)


というわけで、「ザ・ベストえほん」まだまだ良い本たくさんございます!
引き続き、お待ちしております!

またブログやtwitterなどで、絵本紹介していきますー。

(荒木純子)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
古本をこよなく愛する名店の店主が選ぶベスト絵本とは?
 
選りすぐりの珠玉の絵本が一同に。
装丁、造本、印刷の優れた美しい絵本を展示、販売します。
(一部、抽選販売あり)
 
ぜひこの機会に絵本の持つ奥深さ、多彩な魅力にふれてみてください。
 
《参加店》
Fabulous OLD BOOK
トムズボックス
流浪堂
BOOKS NUMARI
えほんやるすばんばんするかいしゃ
 
------------------------------------------
「ザ・ベストえほん」
期間:2015年 8月21日(金)- 9月6日(日)
時間:14時~20時
定休:水曜日
場所:えほんやるすばんばんするかいしゃ 1階ギャラリー
   東京都杉並区高円寺南3-44-18
   03-5378-2204
------------------------------------------

category: ザ・ベストえほん

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「ザ・ベストえほん」はじまりました!  

8/21(金)から、1階ギャラリーで「ザ・ベストえほん」がはじまりました!

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ざっくり言うと、絵本の古本市です。
参加店舗は、神戸のFabulous OLD BOOKさん、吉祥寺のトムズボックスさん、
学芸大学の流浪堂さん、BOOKS NUMARI(編集の木村真さん)、と当店の5組。


馴染みのある作家さんの絵本から、見たことのない珍しい貴重本まで、たくさんの絵本がずらりと揃いました!
全体的には、50-70年代の洋書絵本、日本の絵本が多いです。

今回の古本市では、
それぞれのベストえほんとは? という問いのもと、
ベスト絵本6冊 × 5人の店主 = 30冊の絵本(解説コメント付き) 
をまとめた冊子を作成しました。

期間中、絵本(これらの30冊のみ抽選販売)と冊子も販売しております。
よかったら、こちらもあわせて読んで頂きたいです~。

中身のレイアウトやら何やらは、いったん置いておいて、
みなさんの絵本コメントと選書はそれぞれの個性がでていて、面白いです!
巻末の木村さんへのインタビューも、読んで頂ければ幸いです!

(自分作成なので、いろいろ自信がありません。表紙のみ、DMのちきさんの絵を使わせて頂きました。
 ちなみに、このちきさんの絵、素晴らしい!!!嬉しいです。)


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さて、今回特に狭い店内のレイアウトなので、ちょっと見づらいかもしれません。すみません。

そんなわけでこのブログで少しずつ、
みなさんが届けて下さった珠玉の絵本たちを紹介していければ、と思います。
(毎度のごとく、このブログの存在を忘れておりました・・ たまに使いたいものです。使うぞー!)


まずは、こちらを。
P1070956[1]
「Refrains des pres et des bois」 画:エリザベス・イワノフスキー(Elisabeth Ivanovsky)

Fabulous OLD BOOKさんから届いた本の中で、ひときわお気に入りの一冊なのです。

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絵柄、印刷ともに素晴らしいです!
短い歌が楽譜付きで載っており、詩もたくさん。

P1070969[1]

P1070972[1]

どのページをめくっても、溜息のでるような美しさなのです。
色合いも鮮やかだけれどどぎつくなく、とても優しい。全体的に上品な雰囲気が漂います。
ぜひ、見開きで実物を見て頂きたいです!

きっと、この本を手に取る方みなさんに楽しんでほしいなぁ、と
丁寧に丁寧に筆を動かされていたんじゃないかな、と勝手に想像してしまいます。
いや、とにかく自分が描いていて楽しい絵を描いていたらこうなったのかもしれません・・。
見る側は、勝手にいろいろ考えたり想像したり感じたりしてしまうのです。
勝手に楽しめるって、贅沢で楽しいなぁとも思います。

どこを切り取っても美しい。美しい絵本っていいなぁ、と胸にぐっときた絵本でした。



二冊目は、この本を。
こちらも、かなり気に入っている本です。

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「Hi-po the Hippo」絵:Ruth Gannett 作:Dorothy Thomas

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ご覧のとおり、カバの絵本です。1ページ目から、大迫力!!

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こちらも、印刷が物凄く綺麗です!
目の奥深くに色が沁み込んでくるような、不思議な奥行きを感じます。

そして、カバって、本当に不思議な生き物だなぁと感じる一冊。
あぁ、カバってこうだよなぁ、こんな形してるなぁ、としみじみ見入ってしまいます。
まじまじと見ていると、怖い。 怖いのだけれど、やっぱりどこか愛嬌があって、憎めない。
真面目にしていても、なんだか可笑しくなってしまう、チャーミングな動物だなぁと思います。

この迫力、なかなか出会えないと思います。 
印刷も、写真では素晴らしさが全然伝わりきりません!

ファビュラスさんが届けてくださった絵本、なかなか他では見られない貴重な絵本が揃っています。
はじめて見る絵本だらけで、うわー、うわー、と興奮しっぱなしです。
検品のときから気になる本がたくさんたくさん出てきて、仕事がはかどりませんでした。


まだまだご紹介したい本がたくさんあります!またブログを書きます。
「ザ・ベストえほん」は9/6(日)まで。ぜひ、この機会にお待ちしております!



るすばん 荒木純子

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選りすぐりの珠玉の絵本が一同に。
装丁、造本、印刷の優れた美しい絵本を展示、販売します。
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ぜひこの機会に絵本の持つ奥深さ、多彩な魅力にふれてみてください。
 
 
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Fabulous OLD BOOK
トムズボックス
流浪堂
BOOKS NUMARI
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「ザ・ベストえほん」
期間:2015年 8月21日(金)- 9月6日(日)
時間:14時~20時
定休:水曜日
場所:えほんやるすばんばんするかいしゃ 1階ギャラリー
   東京都杉並区高円寺南3-44-18
   03-5378-2204
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