えほんやるすばんばんするかいしゃ

東京・高円寺の古絵本屋「えほんやるすばんばんするかいしゃ」の絵本紹介ブログです。

「ロシアの絵本展」・抽選販売の絵本紹介①  

今回の「ロシアの絵本展」では、久しぶりに抽選販売を行っています。

第一弾は、マーブリナを中心とした、大好きな画家さんの、珍しい本などを集めてみました。
もう少し早くご紹介したかったのですが。。。
二回に分けてご紹介しますので、まずは今日の6冊を。

(抽選販売とは・・・ちょっと珍しい貴重な本などを、期間中展示しております。
ご購入ご希望の方は、申し込みをして頂き、会期後にお渡しとなる販売方式です。
ちなみに、ご希望が重なった場合は、厳正なる紙上でのじゃんけん勝負で抽選させて頂きます。)


さて、まずはこの作品から。
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タチヤーナ・マーブリナ画「СКАЗОЧНАЯ АЗБУКА」1969年

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マーブリナによる、アルファベットとそれにまつわる短いお話を集めた一冊。
「メルヘン・アルファベット」というタイトルで、翻訳版もでていました。
文字って美しい!人が創りあげた文字を、さらに美しく絵を施してくれて、マーブリナ、ありがとうと
思うような素晴らしさ。いろんな色味のページがあるので、おなかいっぱいになれます。
色鮮やかな印刷の雰囲気も素晴らしく、とても見ごたえのある一冊です。




二冊目は、こちら。
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アナトーリー・マルクーシャ作/イリヤ・カバコフ画「АБВ...」1971年

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この本も、カバコフによる美しいアルファベットの画と、それにまつわるお話の本です。
ウクライナ出身のイリヤ・カバコフは、絵本からインスタレーションまで幅広いアートと向き合っています。
2007年-2008年には、神奈川県立近代美術館、世田谷美術館で
「イリヤ・カバコフ『世界図鑑』-絵本と原画」という展覧会も開かれています。
線と構図が特徴的なカバコフの絵本。日本でもファンの多いアーティストです!

文字のまわりの絵が、そのアルファベットにまつわる画が散りばめられていて、ものすごくかっこいい一冊です。
同じアルファベットの本でも、全く雰囲気が異なり、それぞれの個性がでていてたまらないです。




三冊目は、こちら。
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エドゥアルド・ウスペンスキー作/ヴァレリー・アルフェーエフスキー画
「Крокодил Гена и его друзья」1970年 
チェブラーシュカとなかまたち(初代) 原書
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この画風からは、ちょっと想像しがたいですが、愛くるしい外見と仕草で有名な、チェブラーシカの原書です。
もともとは、こんなかんじで出版されていたのです。
チェブラーシカが、今の風貌とは全然違って面白いですね。
アルフェーエフスキーは他にも多くの作品があり、ぷちぷちとした線が可愛らしい画家さんです。

馴染みのあるチェブラーシカは、シュワルツマンがアニメーションの美術監督をし、
あのような愛くるしいルックスになったようです。
疲れたときにあの映画を見ると、本当に癒されるんです。。
食わず嫌いだった昔の自分に教えてあげたいです。





4冊目は、こちら。
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ナターリヤ・コルパコワ作/エルショフ&エルショヴァ画「ОЙ ДУ ДУ」1969年

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親子(父と娘)で挿絵を描いている、エルショフ&エルショヴァ。
額のような美しい縁取りの中に描かれる、あたたかく、細かな絵。
どのページをめくっても、完成度が高い!ロシアならではの色合いと装飾で、見るものを魅了します。
かなり大きな本なので、ひとつひとつの絵が、それぞれ額に入っているよう。
文字のデコレーションも美しく、いつも完璧。
ロシアの画家さんを見ててよく思うことなのですが、この人たち、血から絵を描いているなぁと思うのです。
ずっと引き継がれてきた民芸の装飾だとか、それを尊敬を込めて、自然に取り入れる。
そして自らが描きたいものに全てを注ぎ込んでいるような。
絵描きの手からは、ずいぶん離れて出来上がった本を何十年後にこうやって見ていますが、
勝手な解釈ですが、伝わるものは伝わっている気がします。





5冊目は、こちら。
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コルネイ・チュコフスキー作/マイ・ミトゥーリチ画「Тараканище」1970年

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これまた、たくさんの作品を残している、ミトゥーリチの一冊。
こちらのタイトルは、「ごきぶり大王」なんです。私としては、こうやって文字にするのも苦手ないきものなのですが、
そこはミトゥーリチの画力と輝く金色の線で、印象ががらりと変わっています。
繊細な金の使い方が、絶妙。さすが・・・と息を呑むような美しさです。
ミトゥーリチの、すらすらと優しい水彩の線が大好きなのですが、この絵本も秀逸!
ぜひ実物をご覧頂きたいな、と思う作品です。







6冊目は、こちら。
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タチヤーナ・マーブリナ画「Выбирай коня любого」1963年 ※サイン入り

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またまた、マーブリナです。なかなか見かけない一冊。
マーブリナの原点ともいえる、ロシア民芸の色が濃く現れている一冊。
表紙は彼女の作品の中でも珍しくあっさりしているのですが、中のページは豪華!
その豪華も、素朴な豪華さというか。全く逆の言葉ですが、そう言いたくなるような楽しい画が満載です。




それにしても、ぜひ、お店でお手にとってご覧頂きたい本ばかり。
お気軽にお声かけてくださいね。
ざーっと紹介してしまいましたが、次回は、残りの抽選本を紹介いたします。
お楽しみに!


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「ロシアの絵本展」
◎会期:6/5(木)~7/6(日)
◎定休:水曜
◎時間:14:00-20:00
◎場所:えほんやるすばんばんするかいしゃ・店内
( 〒166-0003 東京都杉並区高円寺南3-44-18-2F ※JR高円寺駅・徒歩6分 )

category: ロシアの絵本

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