えほんやるすばんばんするかいしゃ

東京・高円寺の古絵本屋「えほんやるすばんばんするかいしゃ」の絵本紹介ブログです。

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えほん紹介・エバリン・ネス  

気付けば、「チェコのえほんや」も終わり、座・高円寺での「本の楽市」も終わり、
その間にIDEE MARKETもあったりで・・ 一ヶ月もこのブログを放置していました!!
遅くなりましたが、イベントに来て頂いたみなさま、本当に本当に、ありがとうございました!!!

それにしても、あっという間に日々が過ぎていきすぎて、こわいくらいです。



そんなこんなで、今日は、個人的にも好きな作家のトップリストに入る作家さん、
エバリン・ネス(Evaline Ness)の作品を紹介したいと思います!

まずは、簡単にエバリン・ネスのプロフィールを・・

1911年、オハイオ生まれ。
絵本のイラストを描く前は、ファッション雑誌や広告などのイラストレーターとして活躍。
50年代の終わり頃から、本格的に絵本の仕事を始め、ハイチでの生活を元に制作された
「Josefina February 」で初の作・絵を手掛けた絵本を出版。
また、1967年に「Sam, Bangs, and Moonshine」(作・絵)でコールデコット賞を受賞。
日本では、「ポケットのたからもの」等が翻訳されています。
生涯で50冊以上の絵本、児童書のイラストを手掛けている。
1986年、ニューヨークで死去。


今回紹介するのは、
「TOM TIT TOT」1965年、 「YECK ECK」1974年、 「The Devil's Bridge」1978年の三冊。





まずは、イギリス民話の「トム・チット・トット」(「TOM TIT TOT」)から・・

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ある娘が、お母さんがウソで歌った歌を聞かれたのをきっかけに、王さまと結婚することに。
それは、娘は糸を紡ぐのがとっても早いと歌っていたから。結婚の条件は、1年のうち、
11カ月は何をしててもよいけれど、一ヶ月間はみっちり糸を紡がなければいけない。
それを王さまに渡すのです。そして、それをできなければ、王さまに殺されてしまう。
部屋にとじこめられ、糸を紡ごうとすると、窓から入ってきた、一風変わった小さな
黒いイキモノが、助けてくれるという。ただし、このイキモノの名前を一ヶ月後までに
当てなければ、娘はこのイキモノの言いなりにならなければいけない・・ 

様々な形で翻訳されているので、知っている方も多いかもしれません。
それにしても、なかなか激しい話・・。


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ザクサクとした版画。この色の合わせ方のセンスがとても好きです。

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この残酷な話をユニークに語る英語の口調も面白いのですが、
やはりエバリン・ネスの版画がそれを一層、引き立てていると思います。

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版画で表現された植物って素敵だなぁ、と思います。

 ・・・・・・・・・・・・・・・

次は、「YECK ECK」

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「赤ちゃん」が欲しくて欲しくてたまらない女の子のお話。赤ちゃんを"買おう"と、
お金を貯めたこともありました。ある時、大家族の友達から、ひとり赤ちゃんがもらえることに。大切にお世話をする女の子。
そこから、家に「世話をしてください」と赤ちゃんが届き始めて・・

作・絵ともにエバリン・ネスです。


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効果的に文字を使って、面白いレイアウトのページが多々あります。

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これまた突拍子もないお話ですが、抑えた色調でカッコイイ絵本に仕上がっていると思います!

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ちなみに、「YECK ECK」って何なんでしょう。
お話のなかでは、赤ちゃん語だから、結局わかんないや!で終わっているけれど。
オギャアとか、そんなかんじなんでしょか。


 ・・・・・・・・・・・・・・・

そして、最後の一冊。「The Devil's Bridge」

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フランスで語り継がれている、古い石造りの橋にまつわる伝説をもとにしたお話。

ずっと昔からある石橋は、村人を町へとつなげるための唯一の道だった。
ある日、激しい雷が落ち、その橋が崩れ落ちてしまい、困り果てた村人たち。
村でたった一人の老いた石工職人に望みをたくすが、新しい橋を造るには、
100人がかりでも、100日かかるという。
そこへ、新しく橋を掛けてやろうと申しでる男が登場する。引き換えに、
ひとつ条件を提示する男。それは、新しい橋を最初に渡った人間の魂をもらうということ。
男は悪魔だったのだ。考えた末、仕方なくその条件をのんだ村人たち。
そして、最初に橋を渡ったのは・・?


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ほんとは牛と引き換えに、新しい橋をかけてほしかった村人たち。

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村長、悪魔の男に言い寄られています。

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魔法の言葉で、新しい橋ができました!

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最後は、石工職人のおじいちゃんが頭脳プレイで大活躍。


この、どぎついピンクがたまらないですねー。背景の表現の仕方もおもしろい。


・・・・・・・・・・・・・・・


エバリン・ネスの絵本を見ていると、とっても若い人のセンスのような気がしていたんですが、
ちゃんと計算すると、40代から絵本を本格的に描いているので、なんだか少しビックリしました。

現在、在庫がないですが「PAVO and the Princess」や、「Exactly Alike」も、
本当に素晴らしくて、見るたびにドキドキしてしまいます・・。
版画だけでなく、いろんな手法で描かれているので、それぞれのテイストに魅力があるのです。。


なかなか日本では、知名度が低いのか、翻訳されているものが少ないからなのか、
正直、すっごく人気!という作家さんではないようなのですが、なぜか私は絵本を
好きになったはじめの頃からものすごく好きで、見れば見るほど好きになる作家さんなのでした。

新しい本が入ってきた際には、ぜひぜひチェックしてみてくださいませ!


こんなに長く書いてしまいました。ちょっときもちわるいです。
また好きな絵本、紹介してみようと思います。



(イソガワ)

category: えほん紹介・海外の本

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