えほんやるすばんばんするかいしゃ

東京・高円寺の古絵本屋「えほんやるすばんばんするかいしゃ」の絵本紹介ブログです。

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スロヴァキアの作家の本など  

今日は、スロヴァキアに関する本をいくつか紹介したいと思います。

というのも、今回のイベントで何気なく、これ気になるな・・と手に取ったのが
スロヴァキアの作家さんの本だった、というのが偶然何度かあったのです。
意識して見てみると、なんだかチェコの本と醸しだす雰囲気が違うかも・・?と気になりだしたのです。
そこで、ちょっとスロヴァキアの絵本を集めてみました。


スロヴァキア絵本界での重要な出版社、ムラデー・レター(Mlade leta)は1960年代には、
年間200冊もの絵本を出版。多くのイラストレーターが活躍し、育っていったそうです。

先日、きくちちきさんが金のりんご賞を受賞した「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」も
1967年からスタートしたので、まさに60年代は国が芸術にとても力を入れていたのだと思います。



そんなわけで、まずはご存知の方も多い、スロヴァキアの有名な画家・ドゥシャン・カーライ

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ドゥシャン・カーライ「More vo flasticke」1984年

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ドゥシャン・カーライ「Panenska veza na devine」1988年

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細かな線や点の一つ一つまで手を抜かず、完璧な彼の世界観が出来上がっている作品たち。
良い意味で人々に血が通ってないような空虚感漂う瞳が、じわりじわりと心の隙間に入り込んでくるのです。


今回のイベントでは、カーライのポスターも扱っています。
これ、写真がイマイチですが、実物はかなりいいかんじです。
えほんやの入り口に飾ってありますので、ぜひ実物を。


そして、この方。
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アルビーン・ブルノフスキー「Tulipanova Koliska」1965年

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恐くて、美しい。
ページをめくるたびに静かに迫ってくるようで、しばらく頭から離れなくなってしまいます。
これは、子どものときに見たらトラウマになりそう!
じんわりと綺麗な印刷も魅力的な一冊です。
版画作品も有名な彼ですが、生涯100冊を越える本に挿絵を描いたそう。

ちなみに、ブルノフスキーがブラチスラヴァの美術アカデミーを去った後、
カーライがクラスを引き継いだのだそうです。
そうやって芸術が引き継がれていくのですね。

お次は、可愛らしい二冊を。
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ヴィエラ・ゲルゲリョヴァー「Cin cin」1972年 ※テキストは、チェコ語

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人間のような服を着て、生活を営んでる鳥たち・・。
見ているだけで、口元が緩んでしまいます。
スロヴァキアの作家ならでは?の深い色合いで描かれた、かわいらしい彼ら。
表情や足元が、たまらないのです!
帽子やコートも様になっているのが、いじらしいです。


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ルボミール・ケレンベルゲル「CAPKO JOZKO」1971年

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どことなく、ロシアの香り漂うこの一冊。
ルボミール・ケレンベルゲルは、グラフィック・デザイナーとしても、活躍していたようです。
刺繍のような、独特な規則性のある絵が面白い!
個人的にも、すごく好きな一冊です。


最後に、もう一冊だけ!
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イレーナ・タラショヴァー「Jankina Prikryvka」1967年

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コラージュを多用した、目にも眩しいカラフルな世界!
素朴な画が印象的だった、アーサー・ミラーの「ジェインのもうふ」のお話でした。
最初見たときは、うわー、かっこいー!と浮かれて全然気づかなかったのですが、
絵を見てストーリーを想像してくうちに、あれ?と思ったら、表紙にArthur Millerって
書いてあるではないですか。大事なところを見落としていました。

とにかく、色の洪水の素晴らしいグラフィックの世界に釘付けになってしまっていたのです。。


さて、紹介したい本が多く長々と書いてしまいましたが、
「とっておきのチェコ絵本200+」もあと残りわずかとなってしまいました!
年内は、12/31の大晦日まで営業しております。(年始は1/1~1/6までお休みを頂きます。)
ぜひこの機会にご覧頂きたい本がたくさんです!
お待ちしておりますー!



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・・・・ イベント詳細 ・・・・

『とっておきのチェコ絵本200+』

《内容》
今回で4回目となる浅草の「チェドック」さんの出張イベントです。
チェコの絵本200冊以上が高円寺にやってきます。

◎会期 : 12/5(木)~12/31(火)
◎定休 : 水曜日
◎時間 : 14:00~20:00
◎場所 : えほんやるすばんばんするかいしゃ
◎住所 : 東京都杉並区高円寺南3-44-18-2階
(高円寺駅徒歩6分)
◎電話 : 03-5378-2204
++++++++
◎企画 : CEDOKzakkastore
◎特設通販サイト : http://rusuban.theshop.jp/

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category: とっておきのチェコ絵本

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新たな発見。  

とっておきのチェコ絵本、ようやくこのブログを書けるときが来ましたー!

あっという間に、チェコ特集も後半にさしかかっています!
というか、今年が終わろうとしているのですよね。。
信じられないほどのスピードで2013年が目の前を通り過ぎていっています。。



さてさて、ご好評頂いているチェコ絵本、
今回わたしは、ちょっと新しい”良さ”を見つけています!

チェコの有名な作家さんは、前回も何人かご紹介しているので、
今日は、わたし個人的には名前をあまり知らない作家さんの本を、三冊紹介します。


まずは、この一冊。
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ステファニア・パルトショヴァー「Svatojanske Musky」1968年

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星が落ちてきたのかな?ネックレスにして遊んでるような・・
このページ、素晴らしい。とっても好きなんです。

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こういう、余白の具合も好きです。

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短めの詩に、色鉛筆やパステルで描かれたような、丸みがかった優しいイラスト。
眺めていると、ぽわぁっとあたたまるような、温度を感じます。
表紙を見たときは、正直あまり期待していなかったのですが、
じんわりじんわり染みてくる良さがあります。

この画家さんは、他にもいろいろ描いているのかな?
見てみたいです。今のところ、あんまり情報が、わからず。。
他の作品も見てみたいなー、と思っちゃいました!


お次は、こちら。
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イジー・チヒー「Utekl nakresleny pes aneb dobrodruzstvi s cernou tuzkou」1964年

これまた、地味(すみません)な表紙なんですが。
開いてみましょう。

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おや、これは好物の香りがします。この色合い、最高ではないですか。

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右の人に、いったい何が起こってしまったのでしょう・・・

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切り絵のような、切り絵じゃないような。コラージュっぽい要素も少し入っているのですが。
構図が独特で面白い。センスの光る、作品です。
自然な大胆さがいいですね。あとはやはり配色が秀逸!
こういう画は、やっぱりザラっとした紙での印刷が映えます。

表紙だけで判断してました、ごめんなさいと言いたくなる作品でした。




最後は、こちら。
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イジー・シャラモウン「Maxipes Fik」1985年


犬より、猫が好きなんです。
なので、あまりちゃんと見てなかったのです。なので、というのもヒドイですが。
またもや、ごめんなさいと思いました。
今回、じっくり見てみたら、この本に対する気持ちが変わっちゃいました!

中は、こんなかんじです。

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ざーっと描いてる線、めちゃくちゃかっこいいではないですか!
いい町並み!そしてめちゃくちゃ印刷が綺麗!鮮やか!

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長新太さんや、アンドレ・フランソワがたまに描く、
ざくざく、ざーっとしたあのタッチを思い出しました。

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お話は、最初は子犬だったこの子がどんどん大きくなってしまってさあ大変!というかんじのお話。
イジー・シャラモウンさんは、絵本だけでなく、アニメーションや映画ポスター等でも活躍されていたそう。
なんだか、納得です。


チェコの本は、たまに恥ずかしがり屋な本がいるような気がします。
表紙はそっけない、何でもないような顔をしてるのですが、
ページをめくると、わ!ってなる本がちょこちょこあるのです。
新たな発見ができて、おもしろいチェコ絵本。

ぜひ、店頭でいろいろご覧になってくださいね!



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・・・・ イベント詳細 ・・・・

『とっておきのチェコ絵本200+』

《内容》
今回で4回目となる浅草の「チェドック」さんの出張イベントです。
チェコの絵本200冊以上が高円寺にやってきます。

◎会期 : 12/5(木)~12/31(火)
◎定休 : 水曜日
◎時間 : 14:00~20:00
◎場所 : えほんやるすばんばんするかいしゃ
◎住所 : 東京都杉並区高円寺南3-44-18-2階
(高円寺駅徒歩6分)
◎電話 : 03-5378-2204
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◎企画 : CEDOKzakkastore
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